車に詳しくない方でも
安心して車を任せられる場所をつくりたい。
「日本一の整備士になりたい」
その一心で、私の車人生は始まりました
私が車の仕事を志したのは、18歳の頃でした。工業高校の機械科を卒業し、ありがたいことにマツダのディーラーから内定をいただいていました。待遇も良く、周囲から見れば、安心できる道だったと思います。
けれど、そこで働き続ければ、いずれ整備の現場を離れ、販売の仕事が中心になる可能性があると知りました。私がなりたかったのは、車を売る人ではありませんでした。
エンジンの音、部品の状態、わずかな違和感から異常を見抜き、お客様の命を預かる車を、本当に安心できる状態へ整える人。
「日本一の整備士になりたい。」
その想いだけは、曲げることができませんでした。
私はディーラーへの就職を断り、月給9万円で町の車検工場に入りました。給料よりも、技術を身につけることを選んだのです。師匠のそばに付き、「これはなぜこうなるのか」「どうすればもっと良くできるのか」と毎日のように聞き、学び、手を動かしました。
思えば、高校生の頃からそうでした。授業中に机の上でバイクのエンジンを分解し、分からない構造があれば自分の手で確かめる。家族の車にも触れさせてもらい、納得できるまで仕組みを追い続ける。車を整備することは、私にとって単なる仕事ではありませんでした。
約5年間の修行を経て、さらに別の会社でも経験を積み、子どもが生まれるタイミングで、私は独立を決意しました。
自分の技術に責任を持ち、自分の手で、お客様を守れる仕事をしたいと思ったからです。
当時、車検は今以上に費用がかかるものでした。一方で、安さを前面に出した車検は、点検内容まで簡素になってしまう印象がありました。私は、そこに疑問を感じていました。
車検は、ただ通ればよいものではありません。お客様の命と、毎日の生活を守るための大切な点検です。だからこそ、点検の内容は落とさない。安全に必要な部分は、妥協せずにしっかり見る。そのうえで、自分が手を動かすことで、できる限り適正な価格で提供する。
車に詳しくない方が、よく分からないまま高額な費用を支払うのではなく、必要な整備を理解し、納得して任せられる場所をつくりたい。その想いから、カーサービスオカダは始まりました。
リフトアップした車両の下回りを確認する作業風景。代表が現場で車の状態を細かく確認している様子を伝える画像です。
どれだけ真剣に向き合っても、
伝わらない苦しさがありました
独立すれば、自分の技術と誠実さで、お客様に喜んでいただける。そう信じて始めた仕事でした。けれど、現実は、技術だけで解決できることばかりではありませんでした。
きちんと修理をして状態が改善しているにもかかわらず、「部品を交換していないのではないか」と疑われたことがあります。
車の構造上、整備が原因とは考えられない事故について、「車検をしたから事故になった」と責任を求められたこともありました。
無料でお貸ししていた代車が事故に遭った際には、「車が勝手に左へ曲がってガードレールにぶつかった。どうしてくれるのか」と言われたこともあります。
もちろん、私は一方的に突き放すことはしません。何が起きたのかを確認し、車の状態を見て、できる限り分かりやすく説明する。必要であれば、時間をかけてでも納得していただけるよう向き合う。それでも、どうしても伝わらないことがありました。
「こんなに真剣にやっているのに、なぜ分かってもらえないのだろう。」
そのたびに、胸の奥が重くなる思いでした。
時には、支払いが難しいというお客様を信じて待ち続けたこともあります。整備を終え、車をお返ししたあとも、代金を回収するために何度も連絡をしなければならないこともありました。
人を信じて仕事をすることが、こんなにも苦しくなるのか。そう感じたことは、一度や二度ではありません。
それでも続けられたのは、
お客様の「ありがとう」があったからです
苦しい出来事が続く中でも、すべてのお客様がそうだったわけではありません。むしろ、多くのお客様が、私の仕事を見てくださっていました。
車を細かく点検すればするほど、安全のために直しておいた方がよい箇所が見つかることがあります。安く済むと思って来てくださったお客様に、高い修理費用をご案内しなければならない時は、今でも心が痛みます。
だから私は、ただ「直した方がいいです」とは言いません。
どの部品が、どのような状態なのか。今すぐ修理する必要があるのか。安全に乗り続けるために、何を優先すべきなのか。ご予算の中で、どこまで進めるのが最善なのか。一つひとつ説明し、お客様と一緒に決めていきます。
ある時、点検の結果、想定よりも多くの整備が必要になり、決して安くはない金額をお伝えしなければならないことがありました。申し訳ない気持ちを抱えながら、安全のために必要な理由を説明しました。すると、お客様はこう言ってくださいました。
「安全のためなら、お願いします。」
「岡田さんが言うなら、任せます。」
「また友達にも紹介しますね。」
車検を終え、笑顔で帰られるお客様を見送った時、胸がいっぱいになりました。
安さだけで選ばれたのではない。技術と説明と、これまでの向き合い方を信じて任せていただけた。
「ここに任せてよかった」「ありがとう」
その言葉があったから、私はまた次の一台にも、真剣に向き合うことができました。
真面目に積み重ねてきた信用が、
理不尽な形で傷つけられてしまった
お客様から「ありがとう」と言っていただける機会が増え、少しずつ、自分の目指してきた店に近づいていると感じ始めた頃でした。
一台一台の車に真剣に向き合い、必要な整備は正直に伝え、困っている方には親身に対応する。決して派手なことはしていなくても、誠実に仕事を続けていれば、きっと信頼は積み重なっていく。そう信じていました。
しかし、ある時、Googleマップに突然、星1の低評価がいくつも投稿されました。コメントもなく、ただ星1だけが連続して並ぶ評価。
当初は、何が起きているのか分かりませんでした。「自分の仕事に、何か大きな問題があったのだろうか。」「知らないうちに、お客様を失望させてしまったのだろうか。」そう考え、これまでの対応や整備を何度も振り返りました。
けれど、後に、その低評価は実際にサービスを受けたお客様からのものではなく、近隣の同業店舗による嫌がらせだったことが分かりました。
その事実を知った時、悔しいという言葉だけでは表せない気持ちになりました。
私は、誰かを蹴落として店を続けてきたわけではありません。ただ、車に詳しくない方でも安心して任せられるように。お客様が安全に車に乗り続けられるように。目の前の一台と、一人のお客様に、正直に向き合ってきただけでした。
それなのに、積み重ねてきた信用が、仕事の内容とは関係のないところで傷つけられてしまう。一人で工場を営む私にとって、口コミの評価は決して軽いものではありません。初めてカーサービスオカダを知る方にとっては、私がどれだけ真剣に整備へ向き合ってきたのかよりも、画面に表示された評価の方が先に目に入ってしまいます。
正直、その時は心が折れそうになりました。
「どれだけ真面目にやっても、こんな形で信用を壊されるのなら、続ける意味はあるのだろうか。」
「お客様のためにと思って続けてきたことまで、否定されてしまうのだろうか。」
技術に自信がなくなったわけではありません。仕事に手を抜いたわけでもありません。むしろ、誠実に続けてきたからこそ、理不尽な形で評価を傷つけられたことが、何より苦しかったのです。
それでも、私は最後に、もう一度自分へ問いかけました。
「自分は、何のためにこの仕事を始めたのか。」
口コミの数字を良く見せるためではない。誰かと争うためでもない。
目の前のお客様が、安心して車に乗り続けられるようにするためだ。車に詳しくない方が、不安なく相談できる場所をつくるためだ。
そう思い返した時、ここで立ち止まるわけにはいかないと決めました。
嫌がらせに対して、嫌がらせで返すのではない。言葉で争うのではなく、これまで以上に誠実な仕事を積み重ねることで、自分の店の価値を証明していく。低評価によって失われかけた信用は、目の前のお客様への親切丁寧な対応で、もう一度取り戻していく。
そう覚悟を決め、私は再び、一台一台の車と、一人ひとりのお客様に向き合い始めました。
傷ついた信頼は、
目の前のお客様への誠実さで取り戻していきました
心ない評価が並んだ時、正直、悔しさもありました。長年積み重ねてきたものが、一瞬で崩れてしまったように感じました。けれど、そこで立ち止まっていても、何も変わりません。私にできることは、目の前のお客様に、これまで以上に親切丁寧に向き合い続けることでした。
車の状態を隅々まで確認する。悪い箇所が見つかれば、なぜ整備が必要なのかを分かりやすく説明する。費用がかかる場合には、ご予算や今後の乗り方まで聞きながら、何を優先すべきか一緒に考える。整備が終わったあとも、心配なことがあればいつでも相談していただけるようにする。
低い評価を消すために仕事をするのではなく、目の前のお客様に「ここへ頼んでよかった」と思っていただける仕事を、もう一度、積み重ねていこう。そう決めました。
すぐに状況が変わったわけではありません。それでも、一人ひとりのお客様に変わらず誠心誠意向き合い続けるうちに、以前からのお客様が再び車を任せてくださるようになりました。
「やっぱり岡田さんにお願いしたい。」
「他ではなく、ここなら安心できる。」
「家族の車も見てほしい。」
そんな言葉とともに、お客様が少しずつ戻ってきてくださいました。そして、そのお客様がご家族やご友人を紹介してくださり、新しいご縁も少しずつ増えていきました。
一度傷ついた信頼を、派手な広告や言葉で取り戻したわけではありません。ただ、目の前の一台に真剣に向き合い、一人ひとりのお客様に親切丁寧に対応し続けた。その積み重ねが、もう一度、カーサービスオカダを信頼していただける理由になっていったのだと思います。
また私は、18歳の頃から磨き続けてきた整備技術を、自分自身で証明する機会にも恵まれました。分からないことがあれば、自分で確かめる。直せないものがあれば、直せるようになるまで考える。もっと正確に、もっと安全に、もっと良い仕事ができるように学び続ける。
その姿勢は、モータースポーツの世界でも変わりませんでした。
自分で手を入れ、自分で作り上げた車でサーキットに挑み、プロの方々も参加する中で、優勝することができました。車の性能を限界まで引き出す厳しい世界で、自分が磨き続けてきた整備技術が、結果として形になった瞬間でした。
けれど、私にとって本当の成功は、優勝したことだけではありません。
今では、カーサービスオカダは、たくさんのお客様に愛され、長く頼っていただける店になりました。
費用がかかる修理であっても、理由を丁寧に説明した時に、「岡田さんを信頼しているから、お願いします。」と言っていただけること。車検を終えたあとに、「これで安心して乗れます。」「次もまたお願いします。」と言っていただけること。
それこそが、私が長年続けてきた仕事の答えです。
私は、点検をすれば、他では見過ごされるかもしれない不具合に気づくことがあります。その分、お客様へ整備の必要性や費用をご案内しなければならない場面も増えます。けれど、安全に関わる問題を見つけながら、安く見せるために黙って見過ごすことは、私にはできません。
その場の安さだけではなく、その先も安心して車に乗り続けられることを考え、本当に必要なことを正直に伝える。どれだけつらい出来事があっても、その姿勢だけは変えずに続けてきました。
そして今、その誠実さを信じて車を任せてくださるお客様がいることが、私にとって何よりの誇りです。
これからも、お客様の味方であり続けます
今は、ディーラー、短時間車検、車検専門店など、さまざまな選択肢があります。どこへ任せればよいのか分からない。本当に必要な修理なのか判断できない。高い費用を払えば安心なのか、安ければ得なのか分からない。特に、車に詳しくない方ほど、不安を抱えたまま選ばなければならない場面が多いと思います。
だからこそ、私はこれからも、お客様の味方でありたいと思っています。
車の状態をしっかり確認し、必要な整備はごまかさずにお伝えする。分からないことは、納得いただけるまで説明する。ご予算やご希望も聞いたうえで、安全に乗り続けるための最善の方法を一緒に考える。困った時に、気軽に相談できる。車のことが分からなくても、安心して任せられる。
「カーサービスオカダに聞けば大丈夫」と思っていただける。
そんな場所であり続けることが、私の使命です。
お客様の笑顔が、私の喜びです。一台の車の向こう側には、お客様の生活があり、ご家族の時間があります。だから私は、これからも人情を大切にし、誠心誠意、親身に向き合います。
車に詳しくない方でも、安心して車検や整備を任せられる社会にするために。
そして、地域の皆様にとって、いつでも頼れる一番身近な車の相談相手であり続けるために。
カーサービスオカダ
代表 岡田 拓栄